電装品でも消耗品

 

みなさんこんにちは。

代表の平下です。

今日は電装系のお話をしようと思います。

 

みなさんはレギュレーターという部品はご存じでしょうか？

多くの場合、正しくはレギュレートレクチファイアと呼ばれる部品でクルマやバイクの電装に必須の部品となっています。

レギュレーターって何？っていう方は今後のトラブルで慌てないためにも是非ご覧下さい。

 

レギュレートレクチファイアとは？

 

電装部品であるレギュレーターとレクチファイアはそれぞれ別の働きをするもので、一般的に二つの機能が一つの部品にまとめられており、略してレギュレーターと呼ばれています。

まずレギュレーターはジェネレーターで発電された電気の電圧を調整するためのもので、レクチファイアは交流の電気を直流に変換するものです。

 

一部の二輪では軽量化のためにバッテリーレスとなっている車両がありますが、多くの車両はバッテリーを搭載しています。

走行中はバッテリーの電力を消費するため充電が必要となるのでエンジンの回転に連動してジェネレーター（発電機）で発電を行っています。

しかしそこで発電された電気は交流であり、また電圧もエンジンの回転数に応じて変化し、高回転では100Ｖを超える事もあります。

自動車やバイクの電装品は直流12Vで動作しているので（一部交流の車種有り、トラック等は直流24V）そのまま電気を流すことが出来ません。

そこでレクチファイヤで直流にしてレギュレーターで電圧を１３～１４V程度に制御する事が必要となります。

この際に余分な電気は熱に変換されて放出されます。

そのためレギュレーターは放熱性を高めるために上記の画像のように放熱フィンが立てられています。

しかし９０年代頃までは放熱フィンを持たないレギュレーターも存在し、異常加熱から車両火災に繋がる事故も発生しており、現在はフィンを持つ対策品に置き換えられています。

当時のHONDAのCBR250辺りの車両がフィン無しのタイプで燃えたという話は有名ですね。

今でもフィン無しのタイプを使用されている方はすぐにフィン有りのものに交換する事をお勧めします。

 

故障するとどうなるの？

 

レギュレーターが故障すると電圧の制御が出来なくなり、電圧が１２Vを下回ってしまいバッテリーに充電が出来なくなったり、逆に電圧が上がり過ぎてしまうといった現象が起こります。

電圧が低くなった場合は走行中にバッテリーの充電が出来なくなるのでバッテリーが減っていき、最終的にはエンジンに点火出来なくなり走行中に全ての電源が落ちて走行不能になります。

逆に電圧が上がり過ぎてしまう場合、過電圧が各電装品に大きな負荷をかけてしまうので灯火類がすぐに切れてしまったり各デバイスの故障を招きます。

 

前兆はあるの？

 

電圧が低い場合に故障した場合、バッテリーが弱るのでセルの回りも鈍くなります。

頻繁に乗っているのにセルの回転が弱く、バッテリーを交換してもすぐに同様の症状が出る場合はレギュレーターが原因の可能性大です。

逆に電圧が高い場合はウインカーやテールランプといった小さな電球から切れ始めます。

電球が切れたので交換したけどまたすぐ切れるなんて時もレギュレーターを疑いましょう。

 

診断方法は？

 

市販のテスターをバッテリーの端子に当てるだけで簡単に診断可能です。

測定レンジを直流に設定し、バッテリーのプラスとマイナスの端子にテスターを当てるとその時の電圧が表示されます。

アイドリングで１２Vを下回っていて回転数を上げても電圧が上がらなかったり、電圧が１４Vを超えていて回転を上げるとさらに電圧が上昇する場合はレギュレーターの故障で確定です。

レギュレーター自身を修理する事は出来ませんので丸ごと交換する事になります。

 

レギュレーターは熱を持つ性質から故障が起こりやすく、電装品ですが消耗品と言っても過言ではありません。

不具合を放置していると突然エンジンが止まったりするので、高速道路や幹線道路で故障すると命にも関わります。

ちょっとでもおかしいなと思ったらすぐに電圧を確認してみて下さい。

 

純正のレギュレーターは1～2万円程度ですが、当店で扱っております社外レギュレーターは5000円程度からとお求め安くなっております。

カスタムパーツだけでなく保守用パーツも是非厚木オート部品販売社でお買い求め下さい！