バイク便の思い出話 第2話
国道122号線の悲劇
みなさんこんにちは。
代表の平下です。
今日はみなさんおまちかねの(?)バイク便物語の2話です。
バイク便を始めて間もない代表に降りかかった悲劇とは!?
強かった2tトラックと4tトラック
それは埼玉の自宅から都心に向かって通勤している時に起きました。
場所は東京都北区十条の国道122号線の現在のニトリ赤羽店の辺りでした。
当時のバイク便ライダー達は基本的にイケイケで、バイク便同士ですり抜けバトルが日常茶飯事でした。
免許取って一か月かつ新人ライダーだった私はすり抜けが下手にも関わらず、周りに負けたくないと最初から無茶な走りをしていました。
それは片側3車線で私が第1車線を走ってた時です。
遠く前方にはコンビニ前に路駐している2tトラック、すぐ右前方の第2車線に4tトラックが走っていました。
4tトラックを追い抜こうと思った時、頭の中では追い抜きをかけるタイミングで2tトラックと4tトラックが丁度並ぶと思いましたが、すり抜けすれば良いと思い加速しました。
予想通り2tと4tが並びかけた時にすり抜けしようとした瞬間、右のミラーが軽く4tトラックに接触してしまい左側に弾かれ、2tトラックにも接触しました。
結果2台のトラックの間でピンボールのように弾かれ、車体が右に大きく傾いた瞬間に4tトラックの後輪に巻き込まれそうになり、必死に荷台に手を当てて巻き込まれないように踏ん張りましたが、バイクから落車しそうになった瞬間そこでプツっと意識が飛びました。
新車が廃車
パッと目を覚ますと私は数名の人たちに囲まれていました。
私はそのまま転倒した後に第1車線の真ん中に大の字で倒れていました。
私が「バイクはどこ!?」と言うと「兄ちゃんの後ろに倒れてるぞ」と言われ、振り返ると見るも無残な姿で横たわっていました。
まだ走行2000キロ程度の新車だったRF400RVはフロントが大破してました。
体が痛くて立ち上がれないので地面を這ってバイクの所まで行くと、思わずバイクにすがりついて泣いてしまいました。
するとまもなく救急車が到着し、私は東十条病院(現在の明理会中央総合病院)に搬送されました。
突然のICU
病院に運ばれた私は左半身の負傷が目立っていたのでまずはレントゲン撮影が始まりました。
次に頭部の撮影をするため上半身を起こすと急にめまいがし始めて視界がぼやけてきました。
視界がだんだん暗くなり、「気持ち悪い、目が見えない」などと言うと検査技師や看護婦の方がかなり慌て始め、内線で「先生!早く来てください!」と言っているのがかすかに聞こえると、視界が周囲からどんどん暗くなっていく中で医師二人がレントゲン室に飛び込んできたのを見た瞬間に私は完全に意識を失いました。
少ししてかすかに目が覚めると私はベッドに乗ってICUに運ばれている最中でした。
看護婦さんが「道を空けて下さい!」と叫んでいてまるでドラマのようでした。
ICUに入ってすぐに酸素マスクを付けるとたちまち意識がはっきりして元気になりました。
後で医師に聞いた話では、左半身全体に擦り傷の出血と打撲の内出血があり血圧が低下しているところで急に体を起こしたので、更に脳に血が回らなくなって失神したのだろうとの事でした。
今思えば人が死ぬ時はあのような感じなんだろうかと思いゾっとします。
この日は1日だけ検査入院を勧められましたが、その日は地元の友人が寿司を奢ってくれる約束をしていたので無理して帰りました。
でもいくら食べても血の味がして寿司の味は分かりませんでした。
若さってすごいですね。
ちなみに2tトラックの運転手さんは何故か現場から去ってしまったので補償は出来ませんでしたが、4tトラックの方には平身低頭謝罪して保険で全額補償しました。
最初は怒り心頭だった運転手さんも、最後は体の心配をしてくれたりしてとても良い人でした。
バイクの破損状況
それはもう酷いものでした。
アッパーカウルが縦に真っ二つ、フロントフォーク曲がり、ホイール曲がり、フレーム凹み、ハンドルストッパー曲がり、タンク凹み、レバー行方不明、ステップ折れ、外装全部に傷と普通だったら一発廃車レベルです。
でも一目惚れして無理して買ったバイクを諦めきれず、結局ローンもある中さらに24万払って走れるレベルまで修理しました。
本当にRFが好きだったんですね。
事故から一か月
バイクの修理も終わり、怪我も治った私はまたバイク便の箱をタンデムシートに括りつけていました。
周りのライダーはもう辞めるものだと思っていたらしく、復帰した時は本当に驚かれました。
そしてここから改めて波乱万丈のバイク便人生が幕を開けたのでした・・・
次回に続く!
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