凍結してなくてもスリップダウン?
冬は転倒事故が増加!
みなさんこんにちは。
代表の平下です。
この時期はすでに走り納めをした方も多いかと存じますが、走り納めをしないという元気な方もいらっしゃるかと存じます。
今日はタイヤとグリップについての注意点を紹介します。
ハイグリップタイヤほど危ない?
一般的にハイグリップタイヤは強烈なグリップ性能を持ちます。
しかし「ハイグリップ」という語感が先行して「常にハイグリップである」と勘違いされている方を見かける事がありますが、特に冬季においてこの勘違いは事故の元となります。
タイヤは路面との摩擦等で発熱しますが、タイヤには適性温度というものがありその適性温度の範囲内で最大のグリップ力を発揮します。
しかしハイグリップタイヤはそのグリップ力と引き換えに高いタイヤ温度が求められ、その温度に到達していなければその能力を発揮しません。
ツーリングタイヤやストリートタイヤはこの適性温度が低いため過激な走りをせずとも適性温度になりやすく、街乗りやツーリングなどの通常の走行では優れたタイヤとなります。
真冬の街乗りでハイグリップタイヤだと全く適性温度に届かず、SSやメガスポ等のハイパワーマシンはいとも簡単にタイヤが滑ります。
しかしどんなタイヤでも冬の走り始めはゴムがカチカチに硬くなっていますので、走り出し直後は特に注意が必要です。
注意を怠った代表の末路
GSX-R1000K4に乗り換えて最初の冬、夜勤を終えた午前4時に会社から自宅へ出発。
気温は氷点下で小雨が降っており、タイヤはダンロップのハイグリップタイヤα-13。
会社を出て100mほどの交差点で右折した際にスロットルを開けた瞬間にリアが左に流れ出し、とっさに立て直そうとした瞬間に時速10キロ程度の低速でハイサイドを起こし一瞬で右側から路面に叩きつけられました。
なんとか自走で帰宅し明るくなってから確認すると想像以上のダメージが・・・
中古で購入したものの傷一つ無い極上車だったR1000が一瞬で見るも無残な姿に・・・
カウルは傷だらけで穴も開いてクラックも多数、ハイサイドで叩きつけられたためその奥のスターターカバーまで割れ、小雨が降っていたので雨がエンジンに入りこみオイルの乳化が始まっていました。
バーエンドもズタズタでレバーが曲がり、そのレバーに押されてアッパーカウルにクラック。
とどめにヨシムラのトライオーバルもボロボロになって曲がってしまいました。
サイドカウルは純正が48000円で手が出なかったので中古のカウルを自分で塗装して直したものの、修理代の総額は10万近くかかってしまいました。
試しに中華カウルを買ってみたのですがパッと見は綺麗なものの全く使えないものでした。
中華パーツを扱う当店ですが、この事から未だカウルは取り扱っておりません。
ある程度走ってからなら大丈夫なの?
ここまで読まれて「じゃあハイグリップタイヤは出発してしばらく走れば温まって大丈夫なんでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
答えは「その時の走り方による」です。
タイヤは路面との摩擦で熱を持ちますが、これだけでは十分に発熱させる事が出来ません。
十分に発熱させるためには走行中にタイヤ加わる荷重によってタイヤそのものを変形させる必要があります。
いわゆる「タイヤを潰す」というものです。
タイヤが荷重によって変形すると内部のゴム分子に摩擦が起きてタイヤ内部から発熱が起きます。
路面との摩擦に加えて内部から発熱させる事でタイヤ全体の温度を上げる事が可能になります。
変形させるって具体的にはどうやるの?
タイヤを変形させる方法はいくつかあります。
まずはブレーキをかけて前輪に荷重をかける事でフロントタイヤが潰れます。
そして加速する事でリアタイヤを潰すことが出来るほか、左右にローリング(蛇行)する事で横方向にタイヤを潰すことが出来ます。
ただしローリングはただ蛇行するだけではしっかりタイヤが潰れないため教習所や試験場でやった時のように、スロットルのオンオフを用いてメリハリのあるローリングを行う必要があります。
あとはタイヤの空気圧を下げる事でタイヤが変形しやすくなるので発熱もしやすくなりますが、極端な空気圧の低下はハンドリングの低下やバーストの危険性があるので下げ過ぎは禁物です。
これらの行為を他車がいる街中でやると煽り運転や暴走族と勘違いされたりする可能性もありますし、ローリングは警察から安全運転義務違反とされる可能性もありますし、急ブレーキ違反や急加速違反というのもあるので細心の注意が必要です。
用途にあったタイヤ選びが重要
タイヤを温めるための動作で転倒しては元も子もないので行う際は注意が必要ですが、まずは用途に合ったタイヤ選びが重要です。
「SSに乗っているからハイグリップじゃないと・・・」なんて考えは危険です。
ハイグリップタイヤは強烈なグリップと引き換えに温度管理とそれなりのスキルが求められるのでビギナーにはオススメ出来ませんし、さらに寿命も数千キロと極端に短くなっていますので財布にも優しくありません。
乗っている車種に関わらずまずはご自身の用途を第一に考え、カスタムは後回しにして適切なタイヤ選びを行って下さい。
性能に関わるカスタムは基本が整っていなければ効果を発揮できません。
そして基本を押さえたあとのカスタムの際ははぜひ厚木オート部品販売社をご利用下さい!
自動車・バイクカスタムパーツ通販|厚木オート部品販売社
自動車・バイク部品通販なら厚木オート部品販売社にお任せください!
当店ではバイク部品、自動車部品の専門店として、原付~スーパーカーまで豊富な商品を取り揃えております。
豊富な専門知識で皆様の愛車のカスタマイズを全力でサポートいたします。
会社名/店舗名 | 合同会社AAPS/厚木オート部品販売社 |
---|---|
住所 |
〒259-1115 神奈川県伊勢原市高森台3丁目11-9 |
営業時間 |
10:00-19:00 定休日:土・日・祝日 |
代表者名 | 平下 敏聖 (ヒラシタ トシキヨ) |
info@atsugi-auto.com |